老人ホームで働き始めると、そこには学校のような世界が待っている。
基本的には同じ入居者の日々の暮らしを支える事が仕事で、
ホームに所属する仲間であるスタッフとシフトで連携しながら業務にあたる。
そんな中で人間関係を築いていくのが介護職である。
良くも悪くも施設の環境に大きく左右されるのである。
入社したての頃は、先輩からOJTを受けるがちゃんと教えてくれない人も居る。
もちろん熱心に教えてくれる人も多くいるが、教え方、言っている事が
異なる事が多々あり、どっちの言う事を聞けばと悩んでしまう。
慣れてきた頃には、あの人とあの人は仲が悪いとか、
看護師は怖いとかある入居者は大変だ等、色んな情報が
入ってきて振り回されてしまう。
今度ベテランになると、逆に陰口をたたかれたり、
●●さん派のように望んでいる訳でも派閥のようなものに
巻き込まれる事もある。
そして、昨日までうまくやれていた場合でも、
新しい入居者が来る、施設長が交代するといったようなイベントで、
急に自分の立場が変わってしまったりする。
それは誰にでも起こる事だ。もし、今私は不幸な人間関係の
真っただ中に居るようであれば、明日には、来月には
人間関係は変わるかもしれない。
また、自分の人事異動のようなイベントで事態が好転し
幸せな環境で力を発揮出来たりする事もある。
つまり、本当に流動的なものなのだ。それをどうしても
絶対的なものにしてしまうのが施設介護の仕事だと思う。
悩んでしまったら、少し施設以外の人間関係に身をおいて
客観的に見てみてほしい。
そしてその環境を絶対視しないようにしてほしい。
辛抱が大事な瞬間もあるけど、心が壊れてしまったら
取返しがつかなくなるかもしれないから。
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