キャリアを考える

介護業界における新たなキャリアの選択肢

私は大学卒として介護業界の会社に入社をしました。

当時、周りからは大学に行って介護の仕事をするのはもったいない、なぜわざわざ介護業界なの?とよく聞かれました。親や親戚からの反対はなかったですが、そういう事もよくあると聞くぐらい、大学を出て介護の仕事をする事はもったいない事でした。

今それからかなりの月日が経ち、振り返ってみるとそこに対する後悔はまったくありません。介護の仕事が当時と比べてどれくらい社会からの見られ方が変わったのかはわかりませんが、この仕事は常になくてはならない仕事であり、やりがいを与えてくれる仕事だと思っています。

その一方で、キャリアという観点で見るとかなり未成熟、かつ選択の幅は狭いと感じています。実質2000年の介護保険制度の開始から始まった業界だと考えると、今年で23年目と日の浅い業界です。また、法制度の上で成り立っているため、この資格職種が何人必要かまで細かく定義されています。

裏を返せば、それ以外の職種、企業側の相違工夫には報酬が払われません。基本的に税金から支出されているため(本人負担は1~最大3割)、当然と言えば当然ですが、決められた基準通りに行う事が求められるのです。

そのため、キャリアの幅は当然限られるのです。私も新卒の時は民間企業であるからにはビジネスチャンスがあるように錯覚していましたが、この介護保険制度の上でビジネスする限り、無限のチャンスはありません。

ここまで夢のない話になってしまいましたが、そんな環境の中でも、この数年で変化の兆しも見えています。テクノロジー・DX化の流れです。これはどの業界でも同じだと思っていますが、介護の業界でも最近仕切りに叫ばれ、ITエンジニアや、WEBマーケターと呼ばれる人が業界に関わってきています。

今後の介護士の人手不足の事を考えると、かなり重要視されていくのは確実にも関わらず、まだまだ競争相手の少ない(業界柄、ITに強い人は限りなく少ないので)状況ですので、もしITに強い方であれば、今後業界の中でかなり活躍出来ると思います。新たな選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか?

 



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