介護業界について

底辺の仕事ランキングに思う事

ひろゆきがX(旧ツイッター)で以前、就活情報サイトが書いた「底辺の職業ランキング」に触れた事で再度炎上している。以下はそのランキングである。

①土木・建設作業員、②警備スタッフ、③工場作業員、④倉庫作業員、⑤コンビニ店員、⑥清掃スタッフ、⑦トラック運転手、⑧ゴミ収集スタッフ、⑨飲食店スタッフ、⑩介護士、⑪保育士、⑫コールセンタースタッフ

介護士の仕事が第10位に入っているので、この件について自分自身の考えを記事にしたいと思う。

まず最初に見た所感としては、「そうなんだろうな~」と冷静でした。新卒から介護業界で働く中で、何度も言われてきた事でもあるし、世間からそう思われているだろうなという事はずっと前から思っていました。だから炎上するという事も少し違和感があって、批判する側もみんなそう思っているでしょ?という感覚が、私の中には多少なりともあります。

その前提で、何を持って「底辺の」仕事とするかというのが私の考えである。

誰でも歳をとります。そして老化現象により、今まで出来ていた自分の事が自分でできなくなってしまいます。介護の仕事自体が、本当に底辺の仕事であるのであれば、そこに居る介護の必要な高齢者は底辺の人であり、それはあなた自身の将来の姿であるという事です。

その将来のあなたが、自分の生きる手助けをしてくれる介護士を、底辺の人を支える仕事だと思うかどうか聞いてみたいです。

もちろん綺麗事だけではなく、処遇面や、人がやりたくない仕事(排泄介助等)をするという意味合いで底辺の仕事というのであれば、一理ある部分も否めないのではと思う所もあります。

ただ、やりがいを持ってこの仕事をしている介護士は、目の前の自分の事が自分でできなくなってしまった高齢者を底辺の人とは思っておらず、人生の先輩として尊厳と敬意を持って接しています。そのため、それぞれ介護士から出る言葉は違えど、「出来なくなってしまった事をご自分で出来ているかのように支援し、人生の最期を少しでも幸せに生きてもらうための支援をこの仕事を通じてしている」と思っていると思います。

私がこの10年以上この世界で働いてきている中で、たくさんそのような介護士と出会いました。またそのような介護士は、この仕事を誰でも出来る専門性の低い仕事と思っておらず、専門性の高いプロファッショナルの仕事だと誇りを持っています。

しかし、それを発信する人、理解する人が少ないから表面的な話しになってしまうのがこの職人気質の強いこの業界の課題です。私は介護業界一筋できた事に誇りを持っているし、この仕事に大きなやりがいを感じています。そこを一緒に働く周りの人だかでなく、このブログを通じて発信していきたいと思っています。

今業界で働いている人は、ぜひ志高く働いていきましょう!!