私自身が、大きく分類して「人事」「事業部門」「事業開発」と3つの職種のキャリアを歩んでいる。
全ては会社の人事異動によるものであるが、そこには当然個人の希望は加味されていない。新卒で介護会社に入社した時も最初に辞令を受け取った時は、在宅のケアセンター配属であったが、入社時研修の2日目が終了した後に、研修担当の人に残され、そこで人事異動を告げられた。研修途中での異動辞令を受けて、その後の実技演習に全然身が入らなかった事を覚えている。
その後、会社が倒産したタイミングで、次の会社で介護現場に移る事は出来たが、幸か不幸かその数年後、施設長になる打診を受け、現場での生活は終わった。その後、その施設から別の施設へ異動がかかり、そこでも2年後ぐらいのタイミングで人事異動がかかりエリアマネージャーに着任する事となった。その後エリアマネージャーとして数年キャリアを積むものの本社へ異動がかかり新規事業開発の担当になる事となった。
ここまでキャリアを歩む中で、自分自ら選択してキャリアを築いたのは、人事部から現場へ異動が叶った時だけである。あの時は会社の倒産というタイミングもあり自分の異動希望が叶った。しかし、それ以降は、転職時を除き、自分の意向というよりは会社の意向に沿ってここまでキャリアを歩んできたのが実際の所である。
そんな自分だからこそ、人事異動というのは人生を変えてしまう大きな転機であると思っている。基本的に日本の会社の就業規則では、会社の人事には従業員側に拒否権がないので、異動を言われたら従うしかない。
自分自身の経験から言うと、会社の人事はそんなに考えて行われておらず、必要なポストが出来たらそこに人を埋めていく事が基本である。そんなものに自分の人生を委ねていいのだろうかと自問自答したりする。当然私(従業員側)にも生活がある。そことの天秤であり、タイミングの問題もあるが、全ての人が自分自身で望むキャリアをつかみ取れるような社会になってほしいと切に思う。
人事から現場に自分で手を挙げて移った時に、周りからは「本社の立場から現場のいちスタッフになるなんて信じられない」と言われた事を思い出す。ただ、あの時の選択にはまったく後悔はなく、何度でも同じ選択をするだろう。そして今もまったく後悔がないのは、あの時自己選択をしたからだと思っている。
自己選択をすれば、その後のキャリアの責任も自分で取る事が出来るのではないか。他責で会社や上司を恨むような人生にはしたくないと思う。だからこそ、この記事を読んでくれたあなたにも自分のキャリアをつかんでほしいと思っています。
それが「転職という自己選択」であれば、私も何かこのブログを通じて力になれればと嬉しく思います。
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