介護職はブラックと言われる仕事の筆頭である。
なぜそうなのか?
色んな職種を経験する中で感じるのは、
仕事なのに福祉、奉仕の部分が強い事からくると感じている。
この仕事なのに、福祉である事は曲者だと思う。
なぜなら得てして、仕事は対価が前提にあり、
福祉はボランティア精神が前提となるからだ。
ここで言いたい事はどちらが正しく、どちらが間違いかではない。
そういう介護現場がブラックと呼ばれる職場環境を
作ってしまう事に繋がると思っている。
介護職の応対するお客様にあたるご利用者は、
介護が必要な方であり、なにがしかの理由で
人の手助けが必要な人達である。
そしてこの手助けというものには際限がない。
本来、頂く金銭、値段に対してサービスの質、量が
定義されるが、介護業界は介護職のメンタリティ次第で
その一般的にいう適量を越えたサービスをしてしまいがちである。
また、介護職は性質的に周りの人に対してもそれを求めて
しまう傾向がある。強く言うか、心に秘めているかは別として。
だから、気づいたら自分の気持ちをすり減らし、うつ病のような
心の病を発症して休職し、そのまま退職してしまうのである。
その人や、その人の周りに居る家族・友人にとっては、
素晴らしい●●さんの気持ちをつぶしてしまう
立派なブラック職種である。
私が長い間介護の仕事を中で感じているのは、
介護職そのものがブラックなのではなく、そのような背景が
作り出す環境がブラックなのだと思う。
つまり他の業界でいういい職場環境なのか、悪い職場環境なのかと
いうのと同じ話だと思う。決して介護職がブラックな訳ではない。
だから他の業界の人が良い環境を求めて転職するのと同じように、
介護職も良い環境を求めて転職すれば良いのだ。
そう思う人が増えた時にこの業界の
ブラックなイメージは緩和されると思う。